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宮城 仙台校ブログ記事

英会話ゲーム『 Easing Court 』@仙台校

みなさん、こんにちは。通信制高校サポート校トライ式高等学院、仙台キャンパスです。

年が明けて1ヶ月が過ぎましたね。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。センター試験、お疲れさまでした。この後も、試験本番を控えている人は多いでしょう。学生の時期って、大人顔負けに忙しいですよね。その分、成長も早く、自分を取り巻く世界も目紛しく変化していくでしょう。最近も、ふと、今の高校3年生たちも、もう3ヶ月後には新しい環境、新しい土地で大学生をしているんだな、なんて思うと、現実味がなくて笑えます。今も、仙台ではスクーリングの真っ最中。頑張る生徒たちを(この日ばかりはいつもみたいに茶々入れられないので)見守りながら、この記事を書いています。

さて、今回の記事は『英会話ゲーム』です。今のくだりからはまったく関係ないですが、1月のビックイベント「スポーツ大会」の記事はもうアップされているので、仙台校の英会話教室の様子をちょっとご紹介します。

英会話って、難しいですよね。まぁこちらの話なのですが、個々の単語量やレベルは勿論、モチベーションに、性格も関心も、まったく違うなかで異言語コミュニケーションしよう!って、なかなか。。だからといって、普通に英語をしゃべってみますか!と、ただ英語で会話をしようと思っても、生徒からすると辛い。。何より、それだと結局、先生と個々の生徒、1対1の対話でしかなく、せっかくみんなが集まっているのに、横の交流を生み出せていない。。と、なんともジレンマを抱えるものだと実感しました。そんな先生の方、多いのではないでしょうか。

そこで、試行錯誤の末に生み出されたツールをご紹介します。まぁほとんどが思い付きなのですが、こういうときはやっぱり、ゲームですよね。子供たちのゲームに対する感覚というかエネルギーには凄まじいものがあります。以下、最近考えた『Easing Court』というゲームの手順です。

英会話ゲーム

1.裏紙とかをちぎり、1人あたり数枚を、みんなに配る。

2.そこにそれぞれが、思い思いに思い付いたものを書き、丸めてボックスの中に入れて、くじ引きを作る。(※ここで書く“もの”は、その場にいるすべての人が共通認識を持っていて、容易に同じイメージが思い浮かぶもの。まずは名詞限定などで始めると良いかも。※くじに“もの”を書くときは日本語でもOK)

3.1人がみんなの前に立ち、ボックスの中から1枚“くじ”をひく。そこでストップウォッチをオン。即興で、英語で、そこに書かれている“もの”を説明する。他の人は、それが何であるかを当てる。(※基本“早押し”だが、その説明されている“もの”が自分の書いたものであった場合、その人は開始1分待たないと回答できない。※説明する人は、ズバリそのものを言ってはいけない。自分の持っている単語の範疇でシンプルに伝えることを心掛ける。日本語は×だが、ジェスチャー、ボディーランゲージはOK)

4.正解した場合、説明した人と、回答した人に、以下の得点が入る。2分を越えるとゲームオーバー

30秒以内 : 5ポイント

30秒〜1分 : 3ポイント

1分〜1分半 : 2ポイント

1分半〜2分 : 1ポイント

2分以上 : 0ポイント

5.以上、説明者(くじを引き即興でそれが何であるのかを伝える人)が1名、回答者(説明者の伝えたいものが何であるのかを当てる人)はそれ以外の人たちという役割を、時計回りなどローテーションで交代していき、きりがいいタイミングで得点集計を行いポイントが多い人が勝ち。(※終えるタイミングは、ボックスの中のくじをすべて引き終えるまで、○時○分まで、誰かが○点とるまでなど、自由に設定可能。ゲームを始める段階で前もって決めておくと良い)

という、ジャンルとしては伝言ゲームの部類でしょうか、紙とペンがあればどこでもできるゲームです。もちろん英会話なので『No Japanese!! All in English!!』日本語禁止、話せる言語は英語のみで行います。上の写真ではポイントを「歩数」にして、徒競走形式にしています。最初はもっと尺を設けていたのですが、けっこうみんな2分あればケリをつけるので、このような得点システムにおちつきました。

『Easing Court』というゲーム名は、Courtは様というか雰囲気からテキトーですが、Easingがこの遊びの核心で、「ease(簡単にする、楽にする)」からきています。現在分詞ですね。これが形容詞になると、かの有名な「easy(簡単な)」になります。で、なぜこのEasingが大事かというと、これは僕の留学時代に遡りますね。。日本人は、とにかく真面目で、英語を勉強してきた、できるべきである、みたいな自負があるせいか、完璧な英語しか口にしたがらない。そんな印象があります。例えば、言いたいことがあったら、頭の中に日本語で浮かんでいる文を頭の中で英訳する。そして完璧な英訳ができて初めて口に出す。でもその時には既に話題は他のことに移っている。というのがよくある光景です。そして、もし頭の中で英訳する段階で、知らない単語があったら、そこで止まってしまう。これもよくある光景です。

例えば、これは実際、教室で生徒とした話ですが、ハロウィーンの時期、彼がお兄さんに「何のコスプレを着るのか」聞きたかったけれども「ワット・コスプレ…ウェアー…」としか出てこなかったと話してくれました。彼は家での公用語も英語にしようと家族に提案したアクティブマン。海外に出たらさぞかし楽しいだろうけど、言いたいことを即座に伝えられないというのは、辛いものでしょう。では、彼は今それを伝えられない、諦めなければならないのか。それは違いますね。こう言えば良いんです。

What are you going to be?

こんな誰でも知っている単語と、中学英文法だけで、十分に会話は成立します。このように、同じ物事を言うにも、たくさんの言い方があります。別に格好良くなくても、完璧でなくても良い。ちょっと語数が増えたって、誰も責めません。だとしたら、どんなに難しい物事だって、自分の持っている単語たちを使って、必ず表現できるはずです。「英単語を知らないことが悪いのではなく、自分の持っている単語を信じて表現しないのは勿体無い」と考えましょう。それが、受験英語ではなく、実践英語の世界観です。自分も高校時代、単語帳等で英単語をひたすら覚えるというのが苦手で、単語量にはずっとコンプレックスがありましたが、留学時代にこうした考え方の転換で、スッと肩が軽くなるように楽になった覚えがあります。それからは一層楽しくなりましたし、なぜか掛ける時間は半減したのに成績は伸びました。「物事を伝えられるかな…もし単語知らなかったら無理じゃん…」という恐怖にも似た緊張から解き放たれ、「表現できないものはない。伝えられないはずはないんだ。どんなに時間が掛かったって伝えてやるぞ。」という自信を持って強気にいけるか、この違いは大きいです。

こうした事実、そして「物事をより簡単な単語を用いて表現する力」=「Easing Skill」を培って欲しいという裏の想いから、このゲームは作られました。英語で生きていくのに、大事なのは単語力よりもむしろこっちの力でしょう。なぜならこれは応用力であり、単語を1つずつプラスしていくのとは異なり、あなたの表現力を2乗3乗するものだからです。学術的になど、複雑で難しい世界になればなるほど、英単語ひとつでそのものをズバリ言えるようなことは少なくなってきます。そんなときに、強い味方になるEasing Skillを身に付けて、世界で通用する英語の使い手になりましょう。そう、ワット・アー・ユー・ガナ・ビー?

では最後に、Easing Court の例題と、過去に生徒から出た「お題」をいくつか。

【例題】 Uh… It’s mouse… black… and big ears… big eyes… the most famous mouse in the world!!

どうでしょうか?

分かったでしょうか。以下は、生徒から出た過去問ですね。

織田信長、千利休、iPhone、ピカチュウ、ミッキーマウス、〇〇先生(実在@仙台校)

北海道、沖縄、ロシア、たまごかけごはん、パスタ、SMAP、トライ

あなた自身♪(←これはイジワルだったね〜)

実は最初は教室に備品としてあった、都道府県カルタを使ってやっていました。そういうグッズを利用してもOKだと思いますが、生徒から奇想天外なアイディアやお題が出たりすると、説明する人はくじを開けて見た瞬間ハラハラドキドキですし、もうそれだけで楽しいので、お題を書き合ってくじ引き方式にするというのがやっぱりオススメです。

ということで、仙台キャンパスの英会話教室の1コマでした〜。

ちなみに上の【例題】の答えは、お題の過去問リストの中にあります。分っかるかな〜

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