トライ式高等学院オフィシャルブログ
東京 府中校ブログ記事
2018年6月15日
府中校ブログ
こんにちは。
通信制高校サポート校 トライ式高等学院 府中キャンパス
講師の中山です。
東京は台風シーズンより梅雨の方が雨が少ないと言いますが、やはり梅雨に入って雨の日が続きますね。皆さんはこんなに長く続く雨の日をどうやって過ごしますか?
今日は、そんな長雨の時期でも出かけた気分になれる本を、読書が趣味の私から紹介したいと思います。
沢木耕太郎さんの『深夜特急』シリーズです。高校生の時に夢中で読みました。
ジャーナリストの沢木さんが香港からロンドンまでをバスで旅した様子を綴ったエッセイなのですが、その先々での人との出会いが楽しく語られていて、かつそれぞれの国の空気が感じられる言葉で書かれていて、大変読みやすい本です。
ちなみに、大学院では言語学を専攻した私が、最初に言葉の境目と文化の境目を意識したのも、この本を読んでのことでした。
本の中で、あるトルコ人が「僕たちはCのチャイを飲んでいる」「アジアはひとつ」と言うシーンがあります。実は「お茶」の呼び方が文化圏ではっきり分かれているようなんです。
ヨーロッパの文化圏では、
tea(英語)、 thé(フランス語)、tee(ドイツ語)
最初の字が’t’になっていますね。一方、アジアの文化圏では、
cha(タイ語)、 chaay(ヒンディー語)
というように、’c’で始まっています。 日本語でも「茶(cha)」ですね。そしてトルコ語でも
çay(チャイ)
と呼ぶので、「アジアはひとつ」というわけです。おもしろいですね。
私たちは簡単にアジア旅行には行けませんが、まずは本の世界を旅行してみませんか?
本物の旅行と同じように、素敵な出会いがあるかもしれません。
通信制高校サポート校 トライ式高等学院 府中キャンパスより