現代文・小論文を担当している平田です。
今日は小論文と面接で合格を勝ち取ったO君の体験談を紹介したいと思います。
O君の受験した大学の小論文課題は、論述はもちろんのこと、課題文要約や、
複数図表の読み取りもあり,制限時間の中で全てをやり切るのは慣れていなければ難しいものでした。
もともと漢字能力が高く、国語への苦手意識のなかったO君でしたが、
最初のうちはなかなかうまく書けませんでした。
「話し言葉」や「ら抜き言葉」など表現・表記面は大きな問題はなかったのですが、
実際に書いてみると、一文の長さが短い論述になっていました。
文には、小論文に適した読みやすい長さというものがあります。
短文が続くと断片的な印象を与えますし、
あまりに長い文になると主述のねじれが生じたり、主張がわかりにくくなったりします。
そこでO君は適切な長さで文を書く練習を重ねました。
たとえば『「ジレンマ」を使って一文を作る』
『「敷衍を使って一文を作る』というように、
語彙力も身につけながら、たくさんの文を書きました。
次にO君のぶつかった壁は「書こうにも思いつかない!」ということでした。
たとえば「◯◯について具体的な対策を提示しなさい」と言われてもなかなか案がでてきません。
なぜなら、具体的な対策を示すためには、現時点で実施されている対策の把握や、提案したい対策が実現可能か、など多くの知識が必要となるからです。
また、対策を提案するために現状の問題点を考察・分析することが求められますが、ここでも知識や体験が欠かせません。
そこでO君は、ニュースを選んで200字で要約し、そこから考えたことを400字で書くということを続けました。
この取り組みは、文章力・思考力の向上や知識の蓄積に繋がったことはもちろんですが、面接時の時事問題対策にも役立ったと思います。
今回紹介したことのほかにも、論理的な展開の仕方や、段落の作り方、表やグラフの押さえ方などO君はひとつひとつ課題をクリアして着実に力を身につけてくれました。
大学生になっても、この時期に身につけた文章力はレポートや論文を書く時に必ず役立ちます。
一緒に頑張ってくれてありがとう!4月からO君が大学生活を存分に楽しんでくれることを、心から願っています。
みなさんも日頃から新聞や本に目を通し、情報や知識を蓄えておきましょう!
最後に、O君からメッセージをいただいているので、ご紹介します。
「まず、真っ先に言いたいことは、
小論文の試験を受けるならばできるだけ早くから授業を受けるべきだということです。
読書感想文とはまったくの別物だということを、自分自身、授業を受けて痛感しました。
自分の意見を書きつつ、小論文に適した文章にするのには時間がかかります。
正解がわかりにくい科目なので、
モチベーションの維持も大変ですが、先生に褒めてもらいながら、合格を目指してください。」
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