トライ式高等学院オフィシャルブログ
東京 国分寺校ブログ記事
2021年5月7日
国分寺校ブログ
皆さんこんにちは!
通信制高校サポート校トライ式高等学院国分寺キャンパスです☆
5月のオープンキャンパスの日程をお知らせします。
5月22日(土)11:00~行います
学校説明に加えて、在校生徒との座談会や個別相談も設けております。
毎回好評をいただいている座談会は、生徒会が企画・運営している在校生の成長の場でもあり、思い出に残る在校生も多いようです。今年度キャンパスごとに開催された卒業式の答辞や送辞でもオープンキャンパスの思い出が語られていました。
今回は、生徒から要望もあり、代表生徒もOKでしたので、素敵な答辞をこの機会に掲載させていただきます。
普段は明るい先輩が、過去を堂々と話している姿を見て、「私も過去にとらわれてばかりではなく、過去のおかげで今がある、前を向こう」と勇気づけられた後輩もいるようです。
座談会では、答辞のような生徒ごとのストーリーや、通信制高校とは?レポートとは?進路は?など基本的な質問も答えています。
オープンキャンパスが少しでも皆様のお役に立てると嬉しいです。
是非一度お越しください!国分寺キャンパス一同お待ちしております!
【2020年度国分寺キャンパス卒業式答辞 抜粋】
暖かい陽の光が降り注ぎ、桜の蕾も膨らみ始め、春の訪れを感じる季節となりました。本日は社員の皆様並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、新型コロナウイルスの蔓延により大変な情勢にも関わらずこのような心温まる卒業式を挙行して頂き、私達卒業生一同、心より御礼申し上げます。
振り返ると、私が本学に入学したのは、今から約2年半前、高校1年生の9月のことでした。
入学前の私は、高校に入学したものの通い続けることが出来ず、家に引きこもり、家族以外の人と一切関わりを持たない日々を送っていました。そんな状況から脱却する為、1年生の夏休みに在籍していた高校を辞め、公立高校の編入試験を受けることになったのですが、昼夜逆転した生活を送っていた為編入試験当日試験時間に起きることが出来ず、9月以降の所属先がなくなってしまいました。そんな崖っぷちの状況下に母が見つけて来てくれたのが、このトライ式高等学院です。当時の私は通信制高校に偏見があり、絶対に通いたくはなかったのですが、他に選択肢もなく、トライに転入することになりました。
渋々入学を決めたトライでしたが、新しい環境になったからには心機一転頑張ろうと思い、入学当初は週3日午前中の授業を設定していました。しかし、ずっと引きこもっていた生活をいきなり変えることは出来ず、入学して1ヶ月も経たずして校舎に通うことができなくなりました。当時の私は、地元の同級生は新しい環境で前に進んでいる中、以前在籍していた高校への入学や公立高校の編入試験、そしてトライへの転学と何度も自分を変える機会があったのにも関わらず、家から出ることすら出来ない自分が情けなく、自暴自棄に陥ってしまっていました。そんな状況から救ってくださったのはトライの先生方でした。電話すら出ることが出来ない私の為に、メールで声掛けをして下さったり、稀にキャンパスに顔を出した日には、いつも笑顔で優しい言葉をかけて下さりました。周りの人や過去の自分と比較してしまい、自分で自分を受け入れられなかった私でしたが、トライの先生方は今の自分を正面から肯定して下さり、とても心が救われました。それから、徐々に今の自分を受け入れ、高望みをせずに自分に出来ることをしようと思えるようになり、家に引きこもる生活をやめ、週に1回、夕方に授業を受けるようになりました。校舎に定期的に通うようになると、話せる友人も出来始め、家から出ることが徐々に苦ではなくなっていきました。そして、週に1回だった通学が2回、3回と増えていき、入学から半年が経った頃には毎日校舎に通うことが出来るようになりました。今では沢山の友人にも恵まれ、楽しい高校生活を送ることが出来ています。もしトライ以外の学校に通っていたら、以前のように今の自分の現状を受け入れられず、引きこもった生活を送り続けていたはずです。私を変えてくださったトライの先生方には頭が上がりません。本当にありがとうございました。
トライで過ごした2年半、たくさんのかけがえのない思い出がありますが、中でも特に印象に残っている出来事にオープンキャンパスが挙げられます。トライのオープンキャンパスは、ご来校くださったお子さんや親御さんに向けてトライに実際に通っている生の生徒の声をお聞き頂く場です。ここでは自分のトライに通うことになった経緯や現在の状況をお話しさせていただくことが多く、必然的に自分自身と客観的に向き合うことが出来ました。引きこもりだった過去や現在の通信制高校生という身分に引け目を感じていた私でしたが、お話をさせて頂いたお客様から、『心が楽になった』『希望が見えた』といった感謝の言葉を頂き、こんな自分でも誰かの役に立てるんだ、ということがとても嬉しく、自分の現状を胸を張って人前で話せるようになりました。
今年度は、新型コロナウイルスの流行により受験学年にも関わらずなかなか思うように動くことが出来ず、不安と焦りで精神的に不安定になり、約半年間再び引きこもりの生活を送っていました。家から出ることが出来るようになった頃には推薦入試がほとんど終わり、大学が決まった同級生も沢山出てきていて、半年間何もしていなかった自分にはもう大学受験は無理だろう、と進学を諦めていました。しかし、トライの先生方は『まだ諦めるのは早い』『やれることはまだある』と声を掛けてくださりました。正直、全く勉強もしていない生徒に対してなんて無責任なことを言うんだと当時は思いました。ですが、先生方のおっしゃる通りに出願をし、入試を受けた結果、全ての大学から合格を頂き、晴れて春から大学に通うことが出来るようになりました。気持ちが落ち込みがちな私に対し、辛抱強く前向きな声かけをしてくださった先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にお世話になりました。
最後に、18年間育ててくれた両親へ、感謝の意を表します。父は、あまり話す機会はありませんでしたが、毎日朝早くから夜遅くまで働いてくれたお陰で、決して学費が安くはないトライに2年半通うことが出来ました。母には不安定な言動で心配をかけることばかりでしたが、いつも一番近くで私の味方でいてくれて、とても心強かったです。最後まで私を信じてくれてありがとう。これからも末長くよろしくお願いします。
これから私たちは、それぞれの進路に向かって一歩一歩自分の足で道を切り開いていきます。その道の先で大きな壁に直面した際は、トライでの高校生活で培った経験を生かし、その壁を乗り越えたい…というのが理想ですが、なかなかそう上手くはいかないということもトライで学んだので、時には立ち止まって今まで来た道を振り返ったり、周り道がないか探してみたりしながら、着実に前へと進んでいきます。
長くなりましたが、皆様のご健康とトライ式高等学院の輝かしい発展をお祈り致しまして、答辞とさせて頂きます。
通信制高校サポート校 トライ式高等学院 国分寺キャンパス