皆さんこんにちは、キャンパス長です。

早いもので、もう６月になります。

６月は水無月という別称がありますが、これは旧暦では水無月は６月下旬～８月上旬にあたるため、暑さ日照りで「水が無い月」だったことが由来という説があるらしいです。

　

さて、推薦入試について、第2弾です。

ぜひ第1弾「通信制でも推薦入試を受けられるの？①」と合わせてお読みください。

※この記事では総合型・指定校・公募制といった全ての型を指して「推薦入試」と呼んでいます。この３つの違いについては上の記事を参照してください。

　

Q.推薦入試はどのように準備すればいいの？

A.志望する大学・専門学校の募集要項を良く読み、選抜方法や出願条件を把握し、大学・専門学校が欲しい生徒であることをアピールできるようにする。

　

推薦入試を受けるにあたって、総合型・指定校・公募制のどの型であれ最初に対策するべきなのは”そもそも受験できるかどうか”について調べることです。

大学、学部学科によっては推薦入試に「欠席日数が〇日以内」「外国語の単位を〇単位以上取得している、あるいは取得予定であること」「英検2級相当以上の語学力を有していること」などの出願条件が設定されている場合があります。

また、指定校推薦の場合はそもそも在籍している高校が推薦枠を持っているかどうか、が重要であるほか、公募制推薦であっても「同じ高校から学部ごとに〇名まで」といった条件がある場合があります。指定校や公募制の受験を検討している場合は必ず進路指導の先生とよく相談してください。

語学力云々については時期によってはそこから頑張ればなんとかなりますが、「特定の科目の単位を取得済/取得予定であること」といった条件はどうしようもない場合がありますので注意が必要です。

　

そしてこの出願条件については各大学が出している募集要項の、それも最新版を自分自身でもしっかり確認することが肝要です。

ネットで検索したら情報がまとまっているサイトはあるかもしれませんが、その情報が古いものだったり、抜けていたり、誤っている可能性があったりは否定できません。

必ず大学が出している公式の情報源から確認するようにしましょう。

　

そして「大学・専門学校が欲しい生徒であることをアピール」ですが、志望理由書などの書類選考や面接がある試験の場合、これが最も重要な要素になります。

学科試験などの学力検査を課さない入試形式の場合、「模試で偏差値〇〇以上あるから絶対合格できる」「過去問で９割ぐらい取れるから大丈夫」といった基準がありません。

では大学や専門学校はどうやって合否を決めるのか？

何を基準にしているのか？

　

この答えは各大学/専門学校の学部や専攻、コースごとに出されている「アドミッションポリシー」にあります。

　

アドミッションポリシーは「入学者の受け入れ方針」といった意味ですが、要は「こういう学生を求めています」ということが書いてあります。

これが書類選考や面接などが課される推薦入試における、合否の基準となるのです。

　

例えば留学歴があり英検準１級を持っている学生A君と、論文コンテストで受賞歴があり漢検１級を持っている学生B君がいたとします。

そして二人がとある大学のとある学部の総合型選抜を受験しました。

二人とも目につく活動実績があり、高校生が取得する資格としては中々のものを持っています。

しかし、アドミッションポリシーに「国際的に活躍できる人材」と書いてあったとしたら、そして募集定員が１人だけだったとしたら、おそらくA君が合格します。

またもしアドミッションポリシーに「日本語についての深い関心がある生徒」と書いてあったとしたら、そしてまた募集定員が１人だけだったとしたら、おそらくB君の方が合格します。

　

もちろん面接試験や小論文など他の選考の出来栄えも影響しますが、一般的に見てすごい実績や資格があったとしても、アドミッションポリシーによって選ばれるか選ばれないかという違いが出ます。

逆に言えばアドミッションポリシーを見て、そこに書かれている学生像に向けて努力することによって、また自分自身の実績をアドミッションポリシーに合わせてアピールすることで合格の可能性を上げることができるのです。

実際に複数の大学の入試課の方からも「総合型選抜における明確な基準はアドミッションポリシー」という話を聞いております。推薦入試に向けての準備として、ぜひ志望校の募集要項をご確認ください。

　

推薦入試の準備についてまとめます。

・そもそも受験できるかどうか（出願条件を満たしているかどうか）を確認する。

欠席日数や履修必須科目、成績基準などの条件があるかどうか、そしてそれを満たしているかどうか、必ず志望校の公式ホームページや最新の募集要項を確認しましょう！

・アドミッションポリシーをよく読み、それにより合致した学生を目指す。

どういう学生を求めているか、自分自身がそれに合致しているか、同じく必ず志望校の公式ホームページや最新の募集要項を確認し、より合致した学生を目指すための準備をしましょう！

　

これらの準備を踏まえて、次回「推薦入試対策」について公開をお待ちください！

　

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