通信制高校は、スクーリング、レポート、テストの3つで学習を進めていき、74単位以上の修得が認められれば卒業となります。
全日制高校に比べると自由な時間が多くなり、その時間は自分のペースで組み立てることができます。
学校に行きづらい状態を解消するためや、やりたいことのためにゆっくり時間をかけることができます。
通信制高校への入学形態は、転入学と編入学で約4割を占めています。単位制の通信制高校は前籍校で修得した単位を引き継ぐことができるため、学習成果が無駄になりません。転編入学後に履修単位上限まで学習すれば遅れも取り戻せます。
転入学は随時受け入れているため、スムーズに学校生活に溶け込める雰囲気もあります。
また、約6割の生徒は、不登校経験があります。通信制高校は、自分のペースで学校生活を組み立てられる範囲が広くなっている点が不登校経験者にもメリットになっています。
通信制高校は、252 校(2018年5月時点、分校を含む)の学校があります。このうち公立校が78校、私立校が174校となっています。生徒数は、公立校約5万7千人、私立校約12万9千人、全体で約18万6千人が在籍しています。高校生全体の生徒数は345万名。内訳は全日制高校生が約318万名、定時制高校生約9万名。そして通信制高校生が約18万名なので高校生の約20人に1人が通信制高校生となります。生徒数の公私比率は、公立約31%、私立約69% という内訳で、生徒の男女比率は、ほぼ半々です。
通信制高校は、単位制のしくみによりカリキュラムや授業時間数にゆとりがあり、少人数クラスもあります。
習熟度別のクラス編成、小・中学校レベルからの復習など、生徒の「わかる」ところから勉強を進めていく場合も多く見られ、個別指導を行っている学校もあります。
また、通信制高校ではインターネットを活用した授業や、NHKテレビ・ラジオの高校講座などが正規の授業として認められています。インターネットを活用した授業を受けてレポートをまとめ、それによりきちんと学習成果があったと高校が認めれば、スクーリングの一部が免除されます。
通信制高校は、スクーリング、レポート、テストの3つで学習を進めていき、74単位以上の修得が認められれば卒業となります。また、登校日数の基準が低い(25単位履修で年間約20日) ため、不登校や体調面などで課題を抱える生徒に適した進路先となっています。学習量の基準をふまえた上で、いろいろな登校パターンがあり、インターネット授業等で登校回数を減らすことができたり、単位制で必要な科目を早く修得することもできます。
転入は随時募集。編入は新入学に合わせて3月と9月に募集したり、転入と同じく随時募集を受け付けています。