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単位制高校とはどんな高校?

高等学校には、全日制高校、通信制高校、定時制高校、単位制高校など、制度による違いがあります。中学校までは、学校の制度について考えることはなかったと思いますが、通信制高校を探し始めると、「単位」「単位制」という言葉が多く出てきます。各高校が採用している制度がわかれば、自分の将来の夢や生活スタイルなどに合わせた進学先選びができるようになります。この記事では、「単位制」について解説していきます。

単位制高校とは?学年制高校との違い

高卒資格を取るためには、「単位制」と「学年制」という2種類の単位取得方法があります。この2つのシステムの違いについて解説します。

一般的な全日制高校(昼間に通う高校)や定時制高校(夜間に通う高校)は、「学年制」という制度で運営されています。どのような制度かというと、1年という区切りの中で取るべき「単位数」が決まっている制度です。この期間内に各学校が定めた「取らなければならない単位数」を満たさなかった場合、留年してしまうという仕組みです。例えば、運動が苦手で体育だけ休み続けていたとします。他の科目は問題なくクリアできていても、体育はこのままでは単位が取れません。そうすると、体育の単位が取れないために留年が決まってしまいます。これが、1学年のトータル単位数で判断していく「学年制」です。学年制の場合、留年するともう一度全ての科目を取り直さなければなりません。

一方、「1学年のトータル単位数」に縛られずに、「科目ごとの単位数」をベースに単位を取得していく仕組みを、「単位制」と言います。そのため、先ほどの例の場合でも、科目ごとを基準にしているため、普通は1年次に必要な単位数を取得しないと留年しますが、単位制の場合は体育以外の単位は取得できたことになります。通信制高校の多くはこの「単位制」を採用しています。

単位制高校の特長

単位制高校にはどのような人が通っているでしょうか?単位制高校の特徴やメリットについて解説します。

自分の興味・関心に合わせた勉強ができる

単位制の場合、自分の趣味・関心に合わせて履修科目を決めることができます。例えば、理数科目が好きで将来的にはエンジニアになりたいという生徒の場合、数学・理科に重点をおいて勉強したいと思います。この場合、履修科目を理数に比重をおいて登録をし、社会など暗記系科目を減らすことも可能です。

一方で、小学校から算数・数学が苦手で、計算よりも本を読むことが好きで、文章を書くことを生業にしたいと思っているような生徒の場合、今後も高校数学を使う可能性が低いため、数学Ⅱ・B・Ⅲなどの理数科目に比重を置かない履修方法も可能です。

このように、自分の興味・関心や、将来の方向性に合わせて勉強をする環境を整えることができるのが、単位制の特徴です。

自分のペースで勉強ができる

また、単位制高校の場合、学年制とは違って科目ベースで履修を行っていくため、月曜日~金曜日の朝から夕方まで授業で埋まることはありません。得意な科目と苦手な科目では、当たり前ですが習得の質とスピードが違ってきます。得意な科目は早い段階で履修をしていき、苦手な科目は後で履修をするなど、履修科目が決められている学年制ではできないようなペース配分で受講が可能です。更に、学年制では中間テスト・期末テストのような「定期考査」がありますが、単位制高校の場合は単位認定試験で認定か不認定が決まるため、テスト勉強に追われることは無くなります。

学業以外のやりたいことにも時間を使える

単位制高校の最大の特徴は、学年制とは違い、時間的な余裕が生まれることにあります。このメリットを利用し、様々な活動を行うことができます。最近では、スポーツ選手や芸能活動をされている方などは積極利用をされていますが、それ以外にも、高校生で起業する方、絵や音楽・小説・映像など創作活動を行っている方も多くいますし、資格取得に励んでいたり、海外で様々な活動を行ったり、e-sportsの練習勤しんだりと、この時間を有効活用し始めている高校生は、年々増えています。

単位制高校では留年しない?

単位制高校の進級や単位システムについて解説します。

学年制では、その学年で必要な単位が取れない場合、「留年」してしまいます。ところが単位制高校の場合、「学年」の縛りが弱いため、進級はできます。では、そのまま単位が取れない状態で進級しても問題ないのでしょうか?答えはNoです。単位制高校は学年の縛りこそ弱いですが、各学校には卒業するために必要な単位数が設定されています。文部科学省が設定している、高校卒業に必要な最低限度の単位数は、74単位です。学年が上がっても、各校が定める卒業要件がクリアできなければ、もちろん卒業はできません。そのため、後回しにせず、年度ごとに自分で決めた単位数を、コツコツ貯めておくことが重要となります。

トライなら単位制で高校卒業ができる

キャンパスに通わず、時間に余裕をもって過ごしながら高卒資格を取得することができる“トライ式高等学院”のシステムやコース内容について解説します。

トライ式高等学院は、通信制高校のサポート校ですが、提携先の通信制高校と連携することで、所属した通信制高校の卒業資格を得ることができます。そしてトライ式高等学院が提携している通信制高校は、全て単位制高校です。トライ式高等学院では、単位制高校の持つメリットを最大限に生かし、お預かりする生徒に最も適したカリキュラムをオーダメイドで作成します。

まずは、生徒の状況に合わせて「履修科目の選定」を行います。もちろん、どの年次にやるのがふさわしいのか、本当に履修が必要な科目なのか、履修しなくても良い科目なのか、一人ひとりの生徒に合わせて決めていきます。

また、トライ式高等学院に入学してくる生徒は、

①大学受験をしたいと思っている生徒(卒業後の進路で選択)
②個別対応を求める生徒(学習状況(さかのぼりが必要)、病気などで対応が必要)
③やりたいことに思いっきり時間を使いたい生徒
などが集まっています。

①の大学受験を目指している生徒は、空いている時間を有効に利用し、トライ式AI学習診断を使って自分の頭の中を整理し、何をすればいいかを明確にした上で、合格に向けた勉強を進めていきます。

②個別対応を求める生徒の場合、得意な英語はどんどん進めて英検準2級を目指しますが、苦手な数学は中学校の範囲からゆっくり学んだり、数学(算数)の勉強を小学校5年生の範囲からゆっくり学び直したりしています。

③やりたいことにおもいっきり時間を使いたい生徒は、自分でスマホ用アプリを作って販売したり、海外留学に行ったり、音大に入るために日々の時間をピアノのレッスン時間にあてたり、声優志望の生徒さんがプロの声優に直接演技指導してもらうなど、自分の将来のために時間を使っています。

④このように、トライ式高等学院はトライグループのサービスを最大限に活用し、一人ひとりの生徒に最適な学習プランを立て、夢や目標の達成を万全の体制でサポートしています。さらに高校卒業だけではなく、卒業後の次のステップで活躍できる人材の育成を目指しています。

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